親愛なるカザフスタンの友人の皆様へ
カザフスタンと日本は長年にわたり有益な協力と友好関係を築いて参りました。両国間のビジネス協力の展望について皆様にご挨拶させていただける機会を大変光栄に存じます。
カザフスタンは国家独立と同時に、ビジネスの世界ランキング・競争力では安定した立場を確立しており、目覚ましく発展を遂げています。経済協力開発機構(OECD)の投資委員会に入会後、OECDの勧告により、日本を含む61カ国に対し、ビザ免除での渡航を実現させました。また、ビジネス目的の方には長期滞在ビザの発給も行っています。
今日のカザフスタンは、国際的な投資社会において公開性を有し、日本の事業においては、高い収益を確保できる安定した市場となりました。2014年には、カザフスタン、日本両国における投資の促進及び保護に関する協定が署名され、2015年同協定が発効されました。両国の経済官民合同協議会が開催され、また経済委員会が活動しております。運輸交通分野では、カザフスタンー日本直行便就航に関する法的基盤が構築され、また、日本のコンテナ貨物車を中国の連雲港、カザフスタン国内を経由するヨーロッパ方面への輸送ルートの運行計画もされております。
カザフスタン政府は、世界銀行の専門家らと投資家の誘致を目指すため、見込みあるビジネスの可能性ならびに、海外投資家との協力メカニズムを提示する「投資誘致に関する国家戦略」を作成し、採択されました。また、支援対策を目的とする国営の『KAZAKH INVEST』および『KAZAKH EXPORT』の2社が設立されました。 さらに、より寛大な租税制度を整え、長期間における課税軽減など、交通・物流インフラが整備された10の経済特区、20の産業ゾーンでは事業開始のための用地と光熱費が無償で提供されております。
現在カザフスタンにおいて機械製造、農業複合体、鉱山・金属、交通・物流、化学工業等の優先経済分野への日系企業の参加により、50以上の共同プロジェクトがございます。各企業に対し、カザフスタン政府は高い関心を持ち、円滑な支援を行っております。
このように幅広い分野で、我が国のビジネス連携体制の活性化と貿易・経済関係に協力を実施しています。また、カザフスタンは豊富な天然資源、優秀な人材を有しておりますので、両国の経済発展の相互補完関係を築けることでしょう。あらゆるビジネスで高い収益を上げる日本の高度な技術のさらなる充実と経済投資向上に大きな期待を寄せております。
私たちは日本のビジネス界が共同プロジェクト実施に参加され、カザフスタンと日本における戦略的なパートナシップのさらなる発展拡大に貢献いただけると確信しております。
敬意を込めて
在日カザフスタン共和国特命全権大使
イエルラン・バウダルベック・コジャタエフ